地域について
都市化の進展
寝屋川流域下水道は、昭和40年から事業を行っており、当時、計画した下水管の整備はほぼ完了し、浸水被害は大幅に減少しました。しかし、当初計画時の予想を上回る都市化により、田畑であったところが、宅地や道路になると、降った雨は、地面へ浸透することなく、短時間で下水管に流入し、浸水被害が起こりやすくなっています。また、近年では、市街地の気温が上昇することにより、局地的な集中豪雨が発生しやすくなっています。
昔は、田んぼや畑が多かったので、雨が降っても下水管へ雨水が入る前に、地面にスポンジのように吸い込まれていました。
今では、家やビルが増え地面がアスファルトなどで覆われたため、降った雨が、一気に下水管へ流れ込み、浸水被害が起こりやすくなっています。
近年の浸水状況
これまでの下水道整備により、浸水被害は大幅に減少していますが、都市化の進展に伴う流出量の増大により現在でも被害は発生しています。
寝屋川流域で起こった主な浸水被害
年月日
気象要因
浸水被害(戸)
平成元年
9月2日〜3日
秋雨前線
1,953
平成元年
9月14日
秋雨前線
3,668
平成元年
9月19日〜20日
台風22号
1,697
平成7年
7月2日〜6日
梅雨前線
2,040
平成9年
7月9日
梅雨前線
172
平成9年
7月13日
梅雨前線
3,828
平成9年
8月5日
低気圧
3,202
平成9年
8月7日
前線
9,213
平成11年
6月26日〜27日
梅雨前線
401
平成11年
6月29日〜30日
梅雨前線
197
平成11年
8月10日〜11日
熱帯低気圧
3,480
平成11年
9月17日
局地的豪雨
3,957
平成15年
5月8日
前線
626
平成16年
5月13日
前線
332
平成16年
10月20日
台風23号
505
平成20年
8月6日
低気圧
2,540
平成23年
8月27日
局地的豪雨
1,592
平成24年
8月14日
局地的豪雨
19,634
平成25年
8月25日
局地的豪雨
904
平成29年
7月9日
局地的豪雨
118
下水道の整備
寝屋川流域下水道は昭和40年より事業を行っています。現在では17ヶ所のポンプ場(雨水ポンプ場)と126kmの流域下水管が完成し、雨水の排除を行っています。これにより、事業開始当初と比べて大幅に浸水被害を軽減することができました。
治水施設の整備効果(浸水実績)
小阪ポンプ場
雨水ポンプ場排水状況(新家ポンプ場 楠根川)
雨水ポンプ