工事概要
寝屋川流域はその大部分が低平地のため、降った雨は下水管を通じてポンプ場から強制的に河川へ排水しており、下水道の整備は浸水に対して重要な対策となっています。これまでの下水道整備により浸水被害は大幅に減少していますが、当初計画時の予想を上回る都市化等により、降った雨が地面へ浸透することなく下水管に流入するため、下水道整備区域内でも浸水被害が発生しています。そこで寝屋川流域下水道では、既設下水管の能力を補う新たな下水道幹線(増補幹線)を計画し、現在、その整備を進めています。
本工事は、増補幹線整備の一環として、府道八尾茨木線の守口市大久保1丁目から寝屋川市仁和寺本町4丁目までの区間において、泥土圧式シールド工法により仕上り内径φ2800mmの下水管渠を築造するものです。
昔は、田んぼや畑が多かったので、雨が降っても下水管へ雨水が入る前に、地面にスポンジのように吸い込まれていました。
今では、家やビルが増え地面がアスファルトなどで覆われたため、降った雨が、一気に下水管へ流れ込み、浸水被害が起こりやすくなっています。
増補幹線の役割
増補幹線のない場合
寝屋川流域の雨水ポンプ場・既設流域下水管は、都市化の進展による雨水流出量の増大により現在、おおむね3年に1度の大雨にしか対応できません。したがってそれ以上の豪雨の時にはポンプ場・下水管の排水能力が不足し、浸水発生の危険性が高くなります。
増補幹線ができると
増補幹線ができると雨水ポンプ場・下水管の排水能力を超える雨水を途中で増補幹線に落とすため、浸水発生の可能性を低く抑えることができます。
工事概要
工事名
寝屋川流域下水道 門真守口増補幹線(第2工区)下水管渠築造工事
発注者
大阪府都市整備部 東部流域下水道事務所
施工者
大成建設・村本建設・中林建設共同企業体
工期
自)令和4年10月7日
至)令和8年7月31日
工事場所
守口市大久保町1丁目地内~寝屋川市仁和寺本町4丁目地内
工事概要
シールド工(泥土圧式)φ2,800 L=1,646.8m
一次覆工 L=1645.0m
マンホール工 3箇所
付帯工 1式